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LIQID NVMe SSDの導入と初期設定

LIQID NVMe SSDの導入と初期設定

 

SSD向けに開発されました通信インターフェース・プロトコル:NVMe (Non-Volatile Memory Express) の製品LIQID社Element PCIe AIC(Add-In-Card)SSD 1.6TBモデルを、弊社ラボのWindowsサーバーに導入し、
ボリュームの初期設定および監視の設定を行いました。設定方法等ご参考になればと存じます。

1.LIQID Element PCIe AIC SSDの外観とサーバーへの搭載

カードサイズは170x60x17mm, 重量229g、基板表面はメタル製のヒートシンクで覆われ、基板上には電源
損失保護機能用の大型個体コンデンサが9つ搭載されています。ロープロファイルのブラケットも付属され、
1Uラックマウントサーバーにも搭載可能です。

接続インターフェースは帯域幅64GbpsのPCI Express 3.0 x8に対応しています。

NVMe M.2 SSDは、基板上に2列、各2段ずつ計4枚搭載されています。

WindowsサーバーのPCIe 3.0 x8のスロットに、LIQID NVMe SSD Elementをセットしました。

 

2. LIQID NVMe SSD ElementのWindowsサーバーへの導入と初期設定

LIQID NVMe SSDの大きな利点の1つとして、固有のドライバーを用意する必要がないことです。
Linuxではカーネル3.1からNVMeをサポートしています。Windowsでは、8.1, 2012および2012 R2に
純正のドライバーが入っています。

今回の検証では、LIQID NVMe SSD 1.6TBモデルを使用し、Windows 2012 R2環境でテストしています。
標準ではハードウェアRAID機能は搭載されず、基板上の4枚のM.2 SSDがOSから個別に認識されます。
Windowsディスクの管理では、3712.49 GBのディスクが4個表示されます。

 

ディスクの初期化でボリュームを作成すると、ディスク1~4を個別の論理ボリュームとして設定可能です。

 

エクスプローラーでは、4個のディスクドライブとして、372 GB容量のボリュームD~Gが表示されます。

 

Windowsコンピュータの管理/デバイスマネージャーの表示状況は以下の通りです。
・ディスクドライブでは、4個の”NVMe PCIe SSD” が表示されます。
・記憶域コントローラーでは、4個の標準”NVM Express コントローラー” が表示されます。

 

LIQID NVMe SSDをOSから正常に認識しなかった場合は、コンピュータの管理/デバイスマネージャー上では、
以下のように表示されます。
下記はWindows 7の場合ですが、Windows 10ではOSビルドおよびDriverバージョンに依存するようです。

 

弊社ラボにて、下記WindowsシステムおいてLIQID NVMe SSDの動作を確認しました。

  • Windows 2012 R2 (64bit OS) ・・・ 正常稼働
    OS version: 6.3.9600 build 9600
    NVMe Express Controller Driver: 2006/06/21, Version 6.3.9600.16384
  • Windows 10 Pro (64bit OS) ・・・ 正常稼働
    OS build: 10586.164
    NVMe Express Controller Driver: 2006/06/21, Version 10.0.10586.0
  • Windows 7 Ultimate SP1 (64bit OS) ・・・ 認識不可

 

3. LIQID NVMe SSD ElementのWindowsサーバーでの各種ボリュームの設定

標準ではハードウェアRAID機能は搭載されていませんので、4つのNVMe SSDドライブ(372.49 GB)がOSから個別に認識されますが、Windowsのストライプ機能(RAID0)を使用すれば、すべてのSSDをまとめて1つのドライブに設定することも、1つをOS用に、残り3つをデータ用にまとめるような設定も、自社のシステムに合わせて柔軟な構成が可能になります。

(1) 下記は4つのSSDドライブ(ディスク1~4)を1つの論理ボリュームの設定している例です。

Windowsのストライプ機能(RAID0)を使用して行います。

  

 

OS上にボリュームD (1.45 TB) が作成されています。

  

 

Windowsディスクの管理では、ディスク1~4: ボリュームD 372.49 GB NTFSと4個のディスクが表示されます。

 

(2) 下記は3つのSSDドライブ(ディスク2~4)を1つの論理ボリュームの設定している例です。

  

OS上にボリュームD (372 GB) とボリュームE (1.09 TB) が作成されています。

 

Windowsディスクの管理では、ディスク1: ボリュームD 372.49 GB NTFSと
ディスク 2~4: ボリュームE 372.49 GB の3個のディスクが表示されます。

 

4. LIQID NVMe SSD Elementの監視の設定

(1) CrystalDiskInfo 7.0.5:健康状態の確認
ローカルのHDDやSSDの健康状態を監視できるソフトウェア:CrystalDiskInfo 7.0.5を使用しますと、NVMe SSDの型番や容量、バッファサイズ等の基本情報に加え、4台のドライブの温度などの健康状態を個別に確認することが可能です。

  

 

(2) CrystalDiskInfo 7.0.5:常駐監視の設定

LIQID NVMe SSD に温度異常が発生しますとパフォーマンスが急激に低下いたします。
CrystalDiskInfo等でNVMe SSDの温度状態を確認し、高温状態が持続する場合や、健康状態が異常である場合は、ディスクの交換時期が迫っている可能性があります。
また、温度異常に関しては、サーバー本体のFANの調整が必要な場合もあります。

CrystalDiskInfo 7.0.5には、タスクトレイに常駐する機能を搭載していますので、各ドライブの温度を
タスクトレイアイコンとして表示し、各SSDの温度が閾値を超えた場合や、健康状態に変化があった場合に、
警告をポップアップ表示することが可能です。

  

 

(3) CrystalDiskInfo 7.0.5:グラフ機能

CrystalDiskInfo 7.0.5には、時間の経過による各データの変化を表示する機能がありますので、温度の状態を
時間経過により観察して、温度が高い状態が続くかどうかを確認可能です。
グラフ機能のパラメータとして、代替処理のセクタ数、使用時間、電源投入回数、セクタ代替処理発生回数、
回復不可能セクタ数等があります。

  

(4) CrystalDiskInfo 7.0.5:その他の監視機能

CrystalDiskInfo 7.0.5には、その他の監視機能として、以下のような設定が可能となります。
・ドライブの状態をチェックする間隔(監視間隔)を調整する機能
・ドライブの異常をメールで通知する機能

CrystalDiskInfo 7.0.5:監視間隔の調整

CrystalDiskInfo 7.0.5:メール通知の設定