Cumulus 5.15での変更点に関して
以前(2025年1月)、Cumulus5.11でのアップデート内容に関して本技術コラムにて紹介しましたが、その後、5.12、5.13、5.14 と約3ヶ月間隔でアップデートを重ね、2025年11月に5.15がリリースされております。アップデートの度に、毎回多くの新機能が追加され、既存の機能も拡張されており、この間に多くのNVUEコマンドの変更等(削除、追加、更新)もありました。また、Cumulus自体のアップデートに関わる大きな変更がありました。
今回、簡単ではありますが初期設定、Cumulusのアップデートに関わる部分に関して要点を、ご紹介させていただきます。
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Cumulus Linux 5.15 の新機能
Cumulus Linux 5.15.0 には、新しい機能と改善が含まれており、バグ修正が提供されています。
新機能と機能強化
- NVUEコマンドの変更
- パケットトリミングカウンタ
- FRR ベースの BFD サポート。PTMd を使用した従来の BFD 構成とルーティング リンク状態検証は非推奨になりました。
- スイッチ遅延監視
- Dockerコンテナ向けのNVUEサポートの強化
- 802.1x ダイナミック IPv6 マルチテナント
- SSH暗号設定
- オフラインパッケージのアップグレード
- RoCEロス マルチ TC プロファイルが更新され、DSCP 値 41 ~ 50 がトラフィック クラス 5 にマッピングされるようになりました。
- AAA認証の制限
- インターフェース障害検出
- Rsyslogセレクターの設計変更
- テレメトリー
- gNOI運用コマンド
- OTLPおよびgNMIの BGP 正常シャットダウン メトリック
- OTLPのACLメトリクス
- OTLP の追加コントロール プレーン メトリック
- gNMIストリーミングのACLメトリクス
- gNMIストリーミングのパケットトリミングメトリクス
- gNMIストリーミングのインターフェースPHYメトリクス(訂正されたビットエラー数とビンの上限)
- 高頻度テレメトリストリーミング
- 混雑イベント通知
詳細に関しては、NVIDIAから提供されている、Cumulus5.15 ユーザーズ・ガイドをご参照ください。
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起動時にONIEのブートローダは自動では表示されません。OSの再インストール等を行う場合、手動で以下の操作にてONIEのブートローダ画面に移行する必要があります。また、CumulusOSが起動してからも、コマンド操作でONIEに移行する方法もありあります。

詳細は以下をご参照ください。
【初期設定】管理ポートの設定に関わるNVUEコマンドが微妙に変わっておりますのでご注意ください。 例:管理ポートを192.168.10.xx/24、DefaultGateway:192.168.10.1 dns:8.8.8.8に設定する場合

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Cumulus5.12 以降、Nvidiaのスイッチで30GB以上のSSDを搭載しているモデルでは、CumulusOSイメージを2つのパーティションに保持しております。※ONYXのようにどちらかから選択して起動することができます、各パーティションに違うバージョンをインストールして切り替えることも可能です。
■SSDのサイズを確認するには、sudo blockdev –getsize64 /dev/sdaコマンドを実行してください。

■確認方法
$nv show system image
例:30GB以上のSSDを搭載しているSN3420を確認すると、/dev/sd5にCumulus5.14 /dev/sd6にCumulus5.14がインストールされており、起動しているパーティション(current)は、”1”であり、次回起動(next)も“1”となっていることがわかる。この場合、2のパーティションをアップデートすることが可能です。

■起動していないパーティションのOSのアップデート例
(例)SN3700の起動していないパーティション2のCumulus5.14を5.15にアップデート
【事前準備】========================
1.WinSCP等で、スイッチの操作可能なフォルダ(/home/cumulus等)に5.15のイメージファイルをアップロードする。
2.Sudo権限で、イメージを/var/images 配下へ移動/コピー
※アップデート用コマンド$nv action install system image fileコマンドは、/var/imagesフォルダにパスが通っている為
【アップデート】=======================
1.$nv action install system image file xxxxxxxxxx.bin コマンドの実行 ※これにより起動していないパーティションにOSがインストールされます。設定等のファイルは別になってますので設定が初期化されることはありません(※Cumuls5.12 以降のみ)
2.確認 $nv show system image /dev/sd7にCumulus5.15 がインストールされています

3. ブートするパーティションを変更 $nv action boot-next image other
4. スイッチの再起動
5.確認 $nv show system image

起動(currect)、次回起動(next)が1→2に変更になってます。
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- NVUE
- セキュアマウントディレクトリ暗号化
- コマンド構文と出力を変更しました
--expandnv config diff コマンド、nv config show コマンド、およびnv config find コマンドのオプションexpand=true構成間の相違点の表示、構成の表示、特定の構成の検索を行う API 呼び出しのパラメータ- IPv4およびIPv6ネイバーテーブルにエージング時間を追加
- スイッチの再起動オプションが、構成された再起動モードからNVUEの再起動アクションコマンドに変更されました
- コマンド出力のタイムスタンプ形式が
nv showUTC から期間 (日、時:分:秒) に変更されました - API 経由の CLI コマンドによるパッチ適用のバッチ実行サポート。
- タブを使用して CLI コマンド オプションを表示する際のコマンド補完が改善されました
★かなりのNVUEコマンドが変更になっております、ここでは掲載しきれませんので、詳細は以下をご参照ください。
新規および変更されたNVUEコマンド