16ポートスイッチが64ポートスイッチになる?
NETGEARから100GbE QSFP28ポートを16個装備する「CSM4316」販売が発表されてから来月で半年になります。
「CSM4316」は超高密度なネットワーク構築を可能にする製品です。最大の特徴の一つは、搭載されているQSFP28ポートを4分岐(ブレイクアウト)し、最大64ポートを備えるスイッチとして機能できる点です。この機能を活用することで、限られたラックマスペースで劇的なポート密度の向上が実現します。
しかし、分岐接続する際のケーブルやトランシーバの選び方が分かり難いという声をよく耳にします。以下に、分岐機能の内容と導入時に押さえておくべき注意点・接続方法の概要をまとめてみました。
・QSFP28ポートの4分岐機能
「CSM4316」に搭載されているQSFP28ポート(100G)は、設定によって以下の2パターンの4分岐接続が可能です。
- 25GbE x4 分岐: 1つのQSFP28ポートを25GbE × 4ポートに分割(最大64ポート)
- 10GbE x4 分岐: 1つのQSFP28ポートを10GbE × 4ポート」に分割(最大64ポート)

・主な接続方法 4分岐接続を行うには、分岐に対応したインターフェース一式が必要です。接続環境(距離やコスト)に応じて、次のいずれかの方法を選択します。
1. DACケーブル(ダイレクトアタッチケーブル)の使用は短距離(同一ラック内など)の接続に最適で、最もコストパフォーマンスに優れた方法です。
- 使用部材: QSFP28 to SFP28 x4 DACケーブル(または QSFP to SFP+ x4 DACケーブル)
- 特徴: トランシーバが一体化しているため、追加の光学モジュールが不要です。
2. 光トランシーバ と MPOケーブル を使用する場合中・長距離の配線や、既存の光ファイバーインフラを活用する場合に選択します。
- 100G(25GbE x4)構成:QSFP28側に100GBASE-SR4トランシーバを装着
端末装置側に25GBASE-SRトランシーバを4個用意両者を12芯のMPOブレイクアウトケーブル(MPO to LC x4)で接続 - 40G(10GbE x4)構成:QSFP28側に40GBASE-SR4トランシーバを装着
端末装置側に10GBASE-SRトランシーバを4個用意両者を12芯のMPOブレイクアウトケーブル(MPO to LC x4)で接続

QSFP28側に使用するトランシーバを選択する際に留意すべき点の一つが、LC接続のシングルモード(SM)対応製品は4分岐接続に対応していないことです。例えば、長距離接続をするために100GBASE-LR4を使用したいとしても、2芯した持たないLCケーブルを使うトランシーバでは4分岐接続に対応できません。
尚、弊社の過去のブログでも詳しく説明しておりますので、是非ご覧ください。タイトルが「Mellanox LinkXシリーズ・・・」となっておりますが、基本的にメーカーに依存しない内容ですので、参考としていただくことが可能です。
MPOケーブルの選択においても意外な落とし穴があります。上述のとおり12芯のものを使用しますが、MPOケーブルの極性の選択も重要です。Type- A (ストレート)、Type-B (クロス)、Type-C (ペアスワップ) といった種類がありますが、一般的にQSFP28の4分岐接続で使用されるのはType-Bです。極性を間違えると送信(TX)と受信(RX)が正しくリンクアップしませんので、注意が必要です。
以下の図はブレイクアウトではなく、両端QSFP28(もしくはQSFP)の対向接続の場合のイメージですが、4分岐させる場合でもMPO側は一般的にType-Bのものを使用します。

ブレイクアウトに対応するDACケーブル、25GBASE-SR、40GBASE-SR4、100GBASE-SR4、いずれもメーカー純正品は販売されておりません。弊社はNETGEAR推奨品であるProLabs製品を取扱っておりますので、是非お問い合わせください。
以上、概要をお伝えしましたが、ご不明な点がございましたら、弊社営業や技術担当までご遠慮なくお知らせください。