NVIDIA MELLANOX NEO V2.7.10 の活用方法
NEOは、NVIDIA/Mellanoxが提供するネットワーク製品の管理統合ソフトウェアです。
このツールを使用していただくことで、NVIDIA/Mellanox製品をより簡単かつ効率よく運用していただくことができます。
NVIDIA/Mellanoxのスイッチに標準で搭載されているCLIやGUIでのlog機能、パフォーマンス/Errorの表示機能、また独自の機能である“What Just Hppend(WJH)”を活用することにより、スイッチの管理や発生した障害に速やかに対処することはできるのですが、管理統合ソフトである“NEO”を使うとことにより、さらに快適にNVIDIA/Mellanox製品を活用できます。
NEO2.7.10のインストール、操作手順は別に説明しておりますので、本章では、「NEOと使うとここが便利!」という観点で皆さまにお薦めできる機能を紹介します。
是非ともNEOをお試しください!
1 NEO用のCentOS/RedHat(リアルサーバ)は用意できないよ!
弊社でもCentOSのワークステーションを用意しております。しかし検証等でOSを入れ替えたりしますので常にNEO用としてCentOSのサーバを確保するのは厳しい事がありました。
でも・・・NEOを一度使ってしまうと、その便利さのあまりどうしても使いたくなり、結局サーバ1台をNEO用として確保することになってしまってました。
しかし、NVIDIA/Mellanox からNEOは仮想アプライアンス形式で提供されており、この仮想アプライアンスはWindowsのHyperVや、VMwareのWork StationPlayer上でも動作できます。
弊社ではVMware WorkStation PlayerをWindows上にインストールしてNEOを動かしました。
これにより、WindowsマシンでもNEOを動かすことができるので検証構成変更でも今までのようにCentOSのリアルサーバを確保する必要が無くなり検証構成に自由度がもたらされました!
これがVMwre WorkStation Player 上にデプロイしたNEO仮想アプライアンスです。
仮想アプライアンスのデプロイはたったの5分!
すでにCentOS7にNEOサーバが構築されておりますので、NEOのインストールは必要なし!
※仮想マシンのNICの設定は必要です。
仮想マシンの電源を入れればOK!すぐにNEOを使用できます!
これなら、WindowsのサーバOSじゃなくても! Ubuntudでも! OSを選ばずに、NEOを活用できます!
2 パフォーマンス計測などのとき スイッチの状態を俯瞰的に見る
NVIDIA/Mellanoxのスイッチには標準で非常に使いやすく、直感的に操作し易いGUIがあり、各ポートのトラフィック、CPU/メモリの状態を、常にわかりやすいグラフで参照することができます。
しかしながら、ポートごとのデータとなるので、複数のポートを一度に閲覧することはできません。
また、複数のスイッチを使用している(MLAGなど)の場合、それぞれのスイッチにログインしてタブ(画面)を複数使用して切り替えて確認しなければいけないので、台数が多くなるとり、切り替えが面倒で、かつ全体での状態をイメージすることが難しいです。
【こんな時、NEOならば!】
NEOの機能である「Network Map」にて各スイッチのトラフィック(パケット数や帯域)やErrorパケット数の状態が一画面でグラフで確認できます。
グラフは、「ネットワーク全体」から各スイッチごとの推移やスイッチを選択して各ポートの状態を一覧できます。
3 パフォーマンス計測などのとき パフォーマンス履歴を見る
NEOは各ポートの履歴を過去90日間遡って表示することができます。
特にパフォーマンス測定をしていなくても、後から遡って各スイッチや各ポートを選択してトラフィックやErrorの状態をモニタリングの「History」機能にて確認することができます。
【例】2021年4月5日に、2台のSWのPort1/7よPort1/17のトラフックのグラフを出力しました。
グラフの粒度は「時間」「日」「週」「月」で選択して表示できます。
4 パフォーマンス計測などのとき 詳細なパフォーマンス推移をみたい!
前述のように標準のGUIでは、各ポートごとで推移は見れますが、複数のポートを比較することができません。
【こんな時、NEOならば!】
ネットワークマップでのグラフより詳細なデータ(5秒~)をリアルタイムで確認したい場合、モニタリングのLive機能で確認することができます。
5 スイッチの状態を見たいとき
スイッチの標準のGUIでは前述のように各スイッチごとのGUIにてCPUやメモリの状態を確認できますが、それぞれ切り替える必要があります。
・CPUの使用率
・メモリの使用状況
【こんな時、NEOならば!】
デバイスマップからスイッチを選択して、各スイッチの状態を確認することができます。
6 あれ? あのポートに接続しているケーブルはなんだっけ?
接続したケーブルの型番、シリアル・・・必要になるときってありますよね!
こんな時もNEOなら一元的に確認することができます。
【こんな時、NEOならば!】
“Cables”にて、システム内で使用している(接続している)全ケーブルの情報が一元で確認できます
当然、スイッチごとにも確認できます
上記の表からスイッチ、IPアドレスをクリックすれば、詳細に移動します。
7 この前、どこを変更したんだろう?
前回のメンテナンスで、スイッチの設定を変更したけど記録するのを忘れた?
【こんな時、NEOならば!】
“Device”のInformationにある”Config”タブにて、比較“Compare”ができます。
NEOにてSnapShotやバックアップをしてあるファイルと現在のConfig を比較して違いを抽出してくれます!
“Compare”にて、相違点が色別でわかりやすく表示されます。
※バックアップやSnapshotの設定をしていなくてもNEOは1日1回自動的にSnsapShotは定期的に取得してくれてます!
8 サーバに搭載しているNICのドライバとFWのバージョンなんだっけ?
スイッチに接続しているLinuxサーバに搭載しているConnectXのNICの詳細は、WindowsならGUIで
“デバイスマネージャ”でNICを選択してプロパティで簡単に確認できますが、Linuxだと専用のコマンドを使用しないと確認できません・・・使い慣れていないと・・ちょっと戸惑う・・
【こんな時、NEOならば!】
NEOの“Managed Elements”でスイッチと同様にNICの情報も一覧できます“
【General】
OSの情報が確認できます。
【Inventry】
搭載しているNICの情報(型番、シリアル、ドライババージョン、FWバージョン、状態)が確認できます。
【Port】
OSで認識されているインターフェースの情報が確認できます。
このように「NEO」を使うと、NVIDIA/Mellanox製品をより簡単に便利に使うことができます!
NEOは無償で提供されておりますので、ぜひお試しください!