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ATTO CacheAssure™ テクノロジー

ATTO CacheAssure™ テクノロジー

バッテリーバックアップに替わる、高信頼性・高ROIのキャッシュデータ保護ソリューション

電源またはシステムで障害が発生すると、RAIDアダプター・メモリーのキャッシュデータは永久に失われる危険にさらされます。対応策として、一般的には、アダプター上に設置されているバッテリー・バックアップ装置を使用して、最大72時間までキャッシュデータを保護する方法が使用されています。バッテリーによるキャッシュデータ回復は有効な手段ではありますが、バッテリーは比較的高価な上、メンテナンスやデータ保管期間等で大きな制約があり、理想的な解決策とはいえません。ATTO社のCacheAssure™ テクノロジーは、バッテリー・バックアップ装置のこれらの課題・制約を解決し、高信頼性のデータ保護と優れた投資対効果を提供します。

CacheAssure は、キャッシュデータの損失を防ぐ、メンテナンス不要のNVキャッシュデータ保護モジュールです。電源またはシステム障害の発生時、CacheAssureは瞬時に障害を検知し、電源が回復するまでユーザがデータを保持できるように、RAIDアダプターやストレージ・コントローラー上の不揮発性メモリーにキャッシュデータを保存します。全てのドライブが転送を受け入れる準備ができ、データが確認されるまで、CacheAssureは不揮発性メモリー内のデータを保持し、システム再起動と同時に、迅速かつ容易にキャッシュデータへのアクセスを提供します。バッテリーバックアップ装置では、システム・リブート時に即座にキャッシュデータを吐き出すため、ドライブがオフライン/使用不可能な場合はデータが失われてしまう危険性もあります。

バッテリー・バックアップ装置の寿命はおよそ1~2年で、データの保護は最大72時間までしかできません。また、充電に最大8時間を要するため、長時間分電盤をOFFにしておくとバッテリーが放電し、再度使用する際は充電時間の考慮が必要です。CacheAssureは、長い充電時間を必要としないキャパシタ(コンデンサ)技術をベースにしており、パワーシステムの障害時、瞬間的レスポンス・タイムで生産性レベルを維持する事ができる為、長期休暇や施設閉鎖の際にも大きな安心要因となります。また、データを10年間保存でき、バッテリーの入れ替えや充電レベルのモニター等メンテナンスも一切不要なため、優れたコスト効率を提供します。

ATTOのExpressSAS™ 6Gb/s SAS/SATA RAIDアダプター、およびFastStream™ RAIDストレージ・コントローラーは、広帯域を必要とするデータ転送の為の高性能な接続性を提供します。CacheAssure テクノロジーは、最高水準での継続したI/Oパフォーマンスを必要とし、停電/システム障害時にも重要データの確実な保護を要する、金融、医療、教育、科学、その他機関の環境向けにデザインされています。CacheAssure テクノロジーを備えたATTOのRAID製品は、データセンターに高信頼性の長期キャッシュデータ保護ソリューションを提供します。

メリット

長期バックアップ
CacheAssureはキャッシュデータを最大10年間保護することが出来、より高い投資対効果を提供します。一般的なバッテリーの寿命は約1~2年で、最大72時間のデータ保護しか提供できません。

瞬時のRAID保護
電源/システムの障害発生時、瞬間的レスポンス・タイムで生産性レベルを維持する事ができ(バッテリーは8時間の充電時間を要します)、長期休暇や施設閉鎖の際には大きな安心要因となります。

メンテナンス不要
バッテリーの充電レベルのモニターはリソースを無駄にし、寿命が短いバッテリーの入れ替えには、システムのダウンタイムが生じます。CacheAssureなら、このような心配は要りません。

環境配慮テクノロジー

CacheAssureはバッテリーを使用しないため、廃棄・運搬の為の厳しい基準による制約がありません。その為、コストと、バッテリーの使用・廃棄に伴う環境への悪影響を低減することが出来ます。

*組み込み型ストレージ・コントローラー、およびExpressSAS 6Gb RAID アダプターに関しては、オプションでCacheAssureを御利用いただけます。