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世界最大規模放送映像機器展「NAB Show 2018」レポート!

世界最大規模放送映像機器展「NAB Show 2018」レポート!

皆様こんにちは!サーヴァンツの小池です。

4月中旬に米国ネバダ州ラスベガスで開催された世界最大規模の放送映像機器展「NAB Show 2018」に参加しました。個人的には昔懐かしのCOMDEXという展示会に参加して以来のラスベガス出張でした。

早速余談ですが、宿泊先は老舗ホテル”Circus Circus”(当然のようにカジノ併設)。広すぎてホテル内の移動だけで一苦労でした。。

かの有名な”トランプ インターナショナル ホテル”もそびえ立っておりました。画像では分かりにくいですが、ビル全体が金色です!

私が展示会場”ラスベガスコンベンションセンター”を訪れた4/10・4/11は両日共に気温30℃近くの快晴に恵まれました。

                本ブログのタイトルのとおり、とにかく「大規模」という言葉がぴったり当てはまる巨大な展示会だったこともあり、展示会場内の移動だけでもくたくたになるほどした!個人的な印象では、日本最大の放送映像機器展「InterBEE」の4~5倍ほどに感じましたが、意外なことに出展社数では「NAB Show 2018」が1,775、「InterBEE2017」は1,139だそうですので、そこまでの差はありません。しかし、正確に調べてはいないものの、全体の展示フロアとブース当たりの面積について圧倒的な差があることが容易に想像できます。

展示会場の至るところで「IP」というワードが目に留まったのと同時に、12G-SDIを筆頭にベースバンド製品もまだまだ健在であることも見て取れました。しかし、遅かれ早かれベースバンドの一部をIPが取って代わっていくという方向性、また両者の融合・橋渡しする技術の確立と普及が今後のトレンドであることも改めて確認出来ました。4K非圧の伝送に対応する25Gbイーサネット製品の展示が目立ったのもその一因です。

我が社の取扱いベンダー各社ですが、自社ブースのみならず様々なパートナー企業ブースの展示でも一役買っていました。

例えば、このようにMellanoxとATTOの両社製品が同一のソリューションで採用されている事例もありました。

特に、Mellanox社Spectrumイーサネットスイッチシリーズは会場のいたるところでデモ機として活躍していました。弊社からご調達くださったデモ機を展示いただいたブースにもお邪魔しました!(↓)          (ラック最上部SN2410)

Mellanox社ブースでは、先週弊社ブログでもご紹介しました「10/25GbE x18ポート+40/100GbE x4ポート はハーフラックサイズイーサネットスイッチ」”SN2010”もすでに展示されおりました。PTP(ST2059-2プロファイル)にも対応するコストパフォーマンスに優れたモデルです。(SN2010の左上のポートに挿してあるSFPはembrionix社SDI-IPゲートウェイ製品”emSFP”)

Mellanox社のNIC製品”ConnectX-5シリーズと”Rivermax”(SMPTE 2110-21準拠パケットペーシングソフトウェアライブラリ)の組み合わせもGrassValley社送出システム”iTX”等に採用されており、注目株の一つと言えそうです。ConnectX-5を搭載するPC/サーバのCPU負荷を大幅にオフロードし、安定した高画質ビデオストリーミングを実現します。

ATTOブースでは、従来より同社が得意としているクアッドポート等のファイバチャネルHBA製品に加え、25/40/50/100Gb NICや、もはやお馴染みのThunderbolt2/3から各種I/Fへブリッジ変換する”ThunderLink”シリーズの展示で盛況でした。同シリーズは、Avid社ストレージ製品”Nexis”に認定されており、両製品を使ったライブデモも行われました。

 

EchoStreams社ブースでは、NVMe AICタイプでホットスワッパブルなストレージアレイを構成可能とする”NVMe Flash Array”等を展示。

EchoStreams社ブースの隣には、同社がハードウェアを製造・供給しているStorbyte社ブースがあり、汎用的なmSATA SSDを利用しながら独自技術で10年の書込み保証を実現するフラッシュストレージアレイ製品が展示されていました。

Kingston 社もAICタイプNVMeSSD “DCP1000 “を展示していましたが、意外にも(?)ひっそりとブースを構えていたため、少々見つけにくかったです。。。

 

Nextcomuting社のポータブルワークステーション”Radius TR”は、Avid社ブースにおいてAMD Ryzen GPUを搭載するMediaComposerのプラットフォームとして展示されました。ノートPCベースでは実現出来ない、ハイパフォーマンスとポータビリティの両立を可能とするソリューションで、写真のとおりコンセプトは「Produce & edit anywhere you want to be」です!

 

弊社が長年関わり続けてきたストレージネットワーク業界では、これまでiSCSIの登場やNASの普及による「ストレージのIP化」が進められてきました。そして、前述のとおり今は「放送映像機器のIP化」の波が急速化していることを実感させられる展示会でした。短期的にみれば従来技術との間である程度の「揺り戻し」が見られるかもしれません。しかし、すでにこの波を無視は出来ない状況となっている中、弊社製品ラインナップ各種が様々なかたちで、より一層皆様のお役に立てる可能性を秘めていることもまた確認出来ました!

 

シニアセールスマネージャ
小池 正悟