Primemasプレスリリース:FMS 2026でCXLフルスタック製品を披露 – MicronとのAbacoプロジェクト協業でAIの「メモリーウォール」を打破
(以下はPrimemas社プレスリリース : Primemas Shatters AI Memory Wall at FMS 2026 with CXL Full-Stack Products and Micron Collaboration on the Abaco Projectの弊社抄訳です。)
<このリリースで特に重要なポイント(弊社コメント)>
このエコシステムの中でPrimemasは自社の役割を以下のように位置付けています。
Primemas Hublet / CXL Controller → PMA14/PMA16 → Micron DDR5 RDIMM → Abaco → Liqid Memory Pooling/Fabric → PNNL
また、弊社ホームページで紹介しているPrimemas CXLメモリーAIC PMA14/PMA16の256GB RDIMM × 16=4TBを1枚のCXL AICに搭載するという構成は、今後CXLメモリー製品を市場に投入する際の一つのベンチマークになると思われます。
弊社のLIQID社およびPrimemas社との代理店協業の更なる深化を期待します。
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Primemas、FMS 2026でCXLフルスタック製品を披露――MicronとのAbacoプロジェクト協業でAIの「メモリーウォール」を打破
業界唯一のエンドツーエンドCXL 3.0製品群と、PNNLへの導入を予定する先進的な100TBクラスAbacoディスアグリゲーテッド・メモリー・システムを紹介
サンタクララ(カリフォルニア州)–(BUSINESS WIRE)–
次世代AIメモリー・システム・アーキテクチャおよびチップレットベースのシリコン技術を手掛けるPrimemas Inc.は、Future of Memory and Storage(FMS)2026において、最新のCXLメモリー技術を披露しました。
同イベントにおいて同社は、業界で最も包括的なCXLメモリーポートフォリオと、MicronとのAbaco Projectにおける戦略的協業について紹介しました。
Abaco Projectは、米国エネルギー省(DOE)傘下のPacific Northwest National Laboratory(PNNL)向けに開発されているラックスケールのコンピューティング・システムで、100TBを超えるCXL接続型の共有・プール型メモリーを搭載し、次世代の大規模Scientific AI、HPC、データ集約型ワークロードに対応します。
Abaco Projectは、DOE Office of ScienceのAdvanced Scientific Computing Researchプログラムによる支援を受けています。
AI時代の「メモリーウォール」を解消
AIやデータ集約型ワークロードで扱うデータセットが従来のハードウェアの限界を超えて拡大する中、データセンターでは、**サーバーごとに固定的に搭載されたローカルメモリー容量が深刻なボトルネック**となっています。
PrimemasとMicron Technologyは、この根本的なインフラストラクチャ上の課題に対し、新たなパラダイムを切り拓くことで共同で取り組んでいます。
高価なサーバーの過剰搭載(オーバープロビジョニング)を強いるのではなく、Abaco System Architectureはメモリーを動的なラックスケール・インフラストラクチャ層へと変換します。
これにより、高性能なCPUおよびGPUコンピューティング・クラスターが、1つのラック内に配置された数百TBのMicron DDR5プール型メモリーへシームレスにアクセスできるようになります。
Primemas CXL Add-In Cardおよびコントローラー・シリコン
Abaco System Architectureの中核エンジン
PrimemasのCXL Add-In Cardは、PCIeベースのCXLメモリー拡張カードで、14スロットまたは16スロットのRDIMMスロットを搭載しています。
256GB RDIMMを搭載した場合、それぞれ最大、
- 5TB(PMA14)
- 4TB(PMA16)
のDRAM容量をサポートします。
これらの製品はPMA14およびPMA16と呼ばれ、従来型のモノリシックな方式と比較して、CXLポートあたり最大4倍のメモリー容量を実現します。
これらのCXL Add-In Cardは、9月にMicronへの出荷が予定されており、Abacoシステムのラックに組み込まれ、テスト、認定(qualification)、ベンチマークを開始する予定です。
Abacoのラックベースのシステム・アーキテクチャは複数企業による協業・エコシステム統合によって構成されていますが、Primemasの先進的なコントローラー・シリコンが、そのアーキテクチャを可能にする基盤を提供しています。
その基盤となっているのが、Primemas独自のHublet®アーキテクチャです。
テラバイト単位のDRAMを集約できるPrimemasの高密度シリコンがなければ、PNNLの先進的なScientific AIワークロードが必要とする高いメモリー密度を実現することはできません。
さらに、1つのサーバーラックに3~4台のAbacoシャーシを配置することで、データセンター運用者は100TBを超える共有メモリープールを構築できます。
これにより、AI、HPC、データ集約型アプリケーション向けに、これまでにない規模のメモリー・インフラストラクチャを実現します。
SLiM ― AI推論とKVキャッシュ・オフロードに革新をもたらす技術
Abaco Projectによって大規模AIワークロード向けのメモリー容量をスケールさせるPrimemasの能力が示される一方、同社はFMS 2026で、SLiM(Switchless Pooled Memory)も発表しました。
SLiMは、大容量と超高帯域幅の両方を必要とするKVキャッシュ集約型AI推論ワークロード向けに設計された、画期的なメモリー・アーキテクチャです。
省スペースな1Uシステムとして設計されたSLiMは、KVキャッシュ容量を拡張し、複数のサーバーから数十TBの共有DRAMへ超低遅延でアクセスできるようにします。
しかも、外部CXLスイッチに伴うコストや複雑性を必要としません。
新たなAIメモリー時代を裏付ける戦略的評価
Micron、CXL Product Management and Business Development Director、Luis Ancajas氏:
> 「AIおよびデータ集約型ワークロードがメモリーに対するかつてない需要を生み続ける中、業界には、データセンター全体でメモリー容量をより効率的にスケールできる新たなアーキテクチャが必要です。PNNL、米国エネルギー省、そしてPrimemasのようなエコシステム・パートナーとの協業を通じて、Micronはメモリー・システム・アーキテクチャの革新を推進し、企業およびデータセンター向けの重要なCXLソリューションを市場に提供するために取り組んでいます。」
Liqid、Co-Founder and CTO、Sumit Puri氏:
> 「PNNLのScientific AIおよびHPCワークロードが必要とするメモリー容量は、単一サーバーでは対応できない規模であり、すべてのノードに過剰なメモリーを搭載することは、現実的でも経済的でもありません。PrimemasおよびMicronとのAbacoにおける協業では、高密度CXLシリコンとMicron DDR5を、Liqidのメモリープーリング・ソリューションおよびファブリック管理技術と組み合わせることで、コンピューティング・クラスターが数百TBのシステムメモリーを単一のオーケストレーションされたプールとして利用できるようになります。」
Primemas、VP of Business Development、Joseph Baco氏:
> 「FMS 2026では、ディスアグリゲーテッドおよび共有メモリー・アーキテクチャへ向かう明確な業界の変化が確認されました。Primemasは、この移行の最前線に立っていることを誇りに思います。PNNLで予定されているAbacoの導入と、当社のスイッチレスSLiMソリューションに対する強い関心は、データセンターが従来のサーバー・アーキテクチャの制約を積極的に克服しようとしていることを示しています。FMSでの反響は、業界が固定的なローカルメモリーから脱却し、より柔軟で効率的、かつAIに最適化された未来へと進んでいることを裏付けています。」
インテリジェント・メモリー・システムへ
この勢いをさらに発展させるため、Primemasは、インテリジェント・メモリー・システムに向けたロードマップについても紹介しました。
同社独自のHublet®アーキテクチャにCPUおよびFPGAアクセラレーション機能を直接統合し、AIおよびデータベースのアクセラレーションを目的とした、高度な**Near-Memory Computingプラットフォーム**を実現する構想です。
Primemasは、次世代のSoCハブ・チップレット(**Hublet®**)をあらかじめ構築した形で提供するファブレス半導体企業です。これにより、カスタム設計および製造に伴うコストと時間を削減し、開発・製造プロセスの効率化を実現します。
Hublet®プラットフォームは、スケーラブルなI/O、制御、およびコンピューティング機能を提供し、CXL、AI、データ分析などの市場をサポートします。
Primemasは米国カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、韓国・ソウルにR&Dセンターを構えています。